喫煙と健康~人の命はお金で買える!?~
はじめに
みなさんは健康でいること意識しているでしょうか。
今回は健康と喫煙について資産形成の面から考えていきます。
喫煙は悪いとは言われています。
それがどれだけのものかわからないという人もいると思います。
今回はそれを数字でみてみたいと思います。
読んでいただければさいわいです。
タバコで縮まる寿命
今回は煙草について考えていきます。
医療というのは様々な研究をもとにして成り立っています。
治療方針や薬の効果はたくさんの研究の成果とも言えます。
今回は煙草についての研究から考えていきたいと思います。
https://www.bmj.com/content/bmj/320/7226/Letters.full.pdf
これは2001年1月に発表された医学雑誌『the BMJ(British Medical Journal)』で
発表された報告のひとつです。
この研究では1本の煙草を吸うことで
どれだけの命が失われるかを推定したものです。
この論文は英語なので日本語でわかりやすく説明してみます。
研究では『喫煙者と非喫煙者の平均寿命』と
『喫煙者が生涯に消費すると推定される煙草の総数」に
基づいて計算されました。
40年間で34,000人での研究では
喫煙者は非喫煙者に比べた死亡率は
45~64歳では3倍、65~84歳では2倍の差がありました。
また喫煙者と非喫煙者の平均余命には6.5年の差があることがわかりました。
イギリスでの1996年での一般世帯調査では
年間のたばこ本数の平均は5,772本とされました。
喫煙を始めた年齢となくなる年齢の中央値はそれぞれとると
喫煙を17歳から始め、71歳で亡くなるようでした。
つまり54年間喫煙していたことになります。
これらの数字を使ってタバコ1本あたりの寿命を考えてみます。
6.5年=2372.5日=56,940時間=3,416,400分
5,772本 × 54年間 = 311,688本
3,416,400分 / 311,688本 =11分 / 本
つまり煙草を1本吸うごとに寿命が11分短くなるということです。
大雑把な計算ではありますが、このような結果となりました。
喫煙とお金
次は日本でのお話です。
2018年のJT(日本たばこ産業株式会社)の調査の結果からです。
毎日喫煙するという人と回答した人の中で
男性の1日平均の煙草の本数は17.7本です。
出典:JT
煙草はひと箱あたり20本入っています。
平均17.7本ということですが、20本で考えてみます。
煙草はひと箱あたり550円前後です。
これを毎日使っています。
1年間で20万円を煙草に使っている計算になります。
20歳から70歳までの50年間吸っているとすると
1000万円を使っていることになります。
これだけのお金を消費していると考えると
喫煙は資産形成の面から見ればやめるべきです。
これに加えて医療費などもかかります。
そうなればさらに大きなお金がかかることになります。
喫煙と時間
タバコ1本あたり11分の寿命が短くなるということを述べました。
喫煙によってできることがどのように減るかを研究ではまとめています。
これを日本語に訳すと以下のようになります。
喫煙本数 | 短くなった寿命 | どんなことができるか |
タバコ1本 | 11分 |
友人との電話 新聞を読む 散歩をする かなり必死な性交 |
タバコ1箱(20本) | 3時間40分 |
タイタニックのような長い映画 サッカー2試合分 ショッピング ロンドン→パリまでの移動 ロンドンマラソン タントリックな性交 |
1カートン(200本) | 1.5日 |
友人や家族を訪ねる 悩みながらの買い物旅行 ワーグナーオペラ、世界旅行 ロマンチックな夜 |
タバコで消費される時間でこれだけのことができるとしています。
ちなみにタントリック(tantoric)な性交とは
A slow sustained form of sexual intercourse founded on Indian mysticism
出典:Wiktionary英語版
インドの神秘学に基づくゆっくりと行う性交のようです。
今回の性交については実際に書いてあるからまとめているだけです。
以下の記事ではお金と時間についてまとめてあります。
さらにちなみにこの研究を3人の人がまとめていますが、
2人は非喫煙者で、もう1人は喫煙者です。
喫煙者が喫煙で寿命が縮まることをまとめている皮肉が効いています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
タバコがよくないということを健康・お金・時間の面から見てみました。
このブログでは資産形成をするブログをしています。
資産形成をするのはただお金のことを考えるだけではありません。
お金を使うのは健康があるからできます。
健康な時間があれば複利の力を伸ばすことができます。
ただ一言で資産形成といっても様々な要素が絡み合っています。
一度に全部をやることは難しいです。
要素を理解して実行できるまでの要素に小さくすることでできます。
健康でもお金でも時間でもまだ大きな要素です。
分解してできることから始めていきましょう。
読んでいただきありがとうございました。