人的資本とは～お金とは違う価値？～
みなさんは人的資本というものを知っているでしょうか。
投資をしていくうえで人的資本の考え方を知っておくことは必要です。
今回は人的資本について考えていきます。
読んでいただければさいわいです。
人的資本とは
人的資本とはなんでしょうか。
人間の価値のことでしょうか？
人的資本とはその人が稼ぐ力を金銭的に評価したものです。
人的資本も金銭的価値に置き換えることができます。
最初にいっておきたいのは
金銭的価値≠人間的価値ということです。
人的資本が大きい人が素晴らしい人というわけではありません。
この部分をまず理解しておいてください。
では稼ぐ力というのはどのようにして評価できるでしょうか。
それは将来得られるキャッシュフローを現在価値に割り引いたものです。
わけわからん・・・順番に解説していきましょう。
まずキャッシュフローについて
これはお金の流れのことです。
毎年あなたにはどれだけのお金が入ってくるでしょうか。
年収500万円の人のキャッシュフローは500万円です。
毎年400万円の支出があるなら100万円は利益として考えることができます。
このようなお金がどのように動くかということがキャッシュフローです。
30歳年収500万円サラリーマンAさんがいるとします
三年後のAさんの人的資本はいくらになるでしょうか？
- 500万円
- 1500万円
- 1470万円
どれになるでしょうか。
1．500万円だと思った方
Aさんは1年間に500万円を生み出す価値を持っています。
3年間で1500万円の価値を生み出す予定です。
そのひとの価値が500万円ならとてもお買い得ではないでしょうか。
（あくまで価値についてです。）
これが不動産でも構いません。
3年間で1500万円の価値を生み出すものを500万円で手に入れることができたら、
これはお買い得ですよね。
2.1500万円と答えた方
金融リテラシーが少しある方です。
確かに3年後の人的資本は1500万円です。
しかし、そこにさらに未来のお金の価値を計算にいれた3.の1470万円が正解になります。
未来のお金の価値とは？
未来のお金の価値とはどういうことでしょうか。
今あなたは500万円を持っています。
500万円を年利1%で運用すると
505万円になります。
つまり500万円の1年後の価値は505万円ということです。
現在の500万円の価値と未来の500万円の価値は違うということです。
ではこの逆のことをしてみましょう。
1年後の500万円は現在の1%少ない額になります。
つまり495万円です。
495万円を年後の1%で運用すると500万円になります。
2年後の500万円の価値は
490万円です。
これは490万円を年利1%で運用し、それをさらに年利1%で運用すると500万円になります。
3年目はこれを繰り返して485万円になります。
このような計算方法を割引計算といいます。
これを使うと人的資本を計算することができます。
この合計がサラリーマンAさんの人的資本になります。
まとめ
今回は人的資本について考えてみました。
少し難しい計算もありましたが、人的資本について考えることは
今後の資産形成に必ず役に立ちます。
なぜなら人的資本はキャッシュフローを生み出します。
つまり金銭的価値と同じくらい大事ということです。
資産リストに人的資本を加えておいてもいいくらいです。
改めて言いますが、人的資本≠人間的価値です。
読んでいただきありがとうございました。
