バランスシート(B/S)の読み方
みなさんはバランスシートは読めるでしょうか。
バランスシートとは賃借対照表のことです。
バランスシートは財務3表の一つです。
これが読めると企業分析に役立ちます。
つまりどの企業が優秀かを判断できます。
まだ財務3表についてわからない人は
以下の記事で簡単にまとめてありますので読んでみてください。
https://esumikko.com/2021/05/24/%e6%b1%ba%e7%ae%97%e6%9b%b8%e3%81%ae%e8%aa%ad%e3%81%bf%e6%96%b9/
ではバランスシートについてみていきます。
読んでいただければさいわいです。
バランスシートとは
バランスシートとは賃借対照表のことです。
簡単に言うと、企業の財産の状況をまとめたものです。
企業の家計簿のようなものです。
家の家計簿に問題あると、家庭がうまくいかなくなるのと同じように
企業の家計簿に問題があると、企業は安定して利益を伸ばすことができません。
バランスシートを理解することで、企業の財務状況を把握できます。
バランスシートの内容
バランスシートは大きく分けて3つの構成要素があります。
- 資産
- 負債
- 純資産
ひとつずつみていきましょう
1.資産
資産の欄には企業に資金をもたらすものが書かれます。
資産は大きく2つの要素があります。
- 流動資産
- 固定資産
これらは簡単に言うと、回収にかかる時間で分けられます。
流動資産は短期で回収できるもの、固定資産は回収が長期になるものです。
〇流動資産
流動資産はだいたい1年以内に回収できる資産のことを言います。
現金、預金、製品などが例です。
〇固定資産
固定資産は流動資産ではない資産のことをいいます。
社屋、社用車、土地などが例です。
企業は資産からお金を生み出すために必要な行動をします。
2.負債
負債も資産と同様に大きく2つにわけることができます。
- 流動負債
- 固定負債
また資産と同様に返済するのが短期なのが流動負債、長期なのが固定負債になります。
〇流動負債
流動負債は短期で返済の必要がある負債のことをいいます。
短期借入金、買掛金(あとで支払い義務があるもの)などが例です。
〇固定負債
固定負債は流動負債ではない負債のことをいいます。
長期借入金、社債などがこれにあたります。
3.純資産
純資産とは返済の必要のない資金のことを言います。
純資産で大切なのは株主資本です。
株主資本とは経営者が会社立ち上げの際の資本金や
これまでの企業活動での利益の積み重ねの利益余剰金がこれにあたります。
企業は負債と純資産を使って、
お金を生み出すために必要なお金を表しています。
これまでのことをまとめるとこのようになります。
バランスシートで何ができる?
バランスシートを読むことができるようになると何ができるでしょうか。
一つは企業の構造が見えてきます。
例えばセブン銀行をみてみましょう。
セブン銀行の特徴はなんでしょうか。
セブン銀行の特徴は手数料ビジネスであることです。
セブン銀行は店舗はほとんどありませんが、セブンイレブンにはATMがあります。
コンビニは全国にたくさんあって24時間開いています。
銀行も同じようにATMを置きたいですが、コストがたくさんかかります。
そこでコンビニにあるATMから引き出せるようにして銀行からお金を得ます。
銀行はセブンイレブンのATMからお金を引き出してもらえます。
このようにしてセブン銀行はお金を得ています。
このようなビジネスモデルだとどのようなバランスシートになるでしょうか。
このバランスシートの特徴として現金の割合が多く、純利益の割合が高いことにあります。
他の銀行では貸し付けた分より多く返してもらうことで利益を生み出しています。
そのため、資産としては貸出金が多く割合を占めます。
しかしセブン銀行は手数料ビジネスなので、貸し付けなどはしていません。
また手数料ビジネスなので、景気に左右されにくいこともあります。
ただし今はキャッシュレスの流れもあるので、ATMの使用が減っていくかもしれないので、
これからもずっとこのビジネスが成立するかはわかりません。
このようにしてビジネスモデルを理解するのに役立ちます。
上手く使うことで企業分析ができるのです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
バランスシートを読むことは最初は大変です。
しかし読まなければできるようにはなりません。
勉強すればできるようになります。
勉強と聞くとやりたくないと思うかもしれません。
しかし投資でなくとも大人になってからの勉強は
採点してくれる人がいません。
採点されないということは最初から完成度が高くなくてもいいということです。
最初から完璧にしなくてもいいので、勉強することが大切なのです。
日々学びを深めていきましょう。
読んでいただきありがとうございました。