日本電信電話(NTT)の買い時はいつ?今後上昇する?
はじめに
みなさんは日本電信電話(以下NTT)をご存知でしょうか。
電話通信業の最大手です。
- 総資産:11兆8,059億円
- 営業収益:1兆3,242億円
- 営業利益:1兆1,494億円
事業規模も大きな会社です。
最近株式の25分割が行われ、株式購入に手が届きやすくなりました。
また財務大臣保有株式の売却が行われるというニュースも報道されました。
今回はNTTの株式は買い時かどうか検討してましょう。
読んでいただければ幸いです。
よろしくお願い致します
今回はマネックス証券と株探を参考にして分析しています。
ビジネスモデル
NTTと一言で言っても大きく分けると4つの事業を展開しています。
大きく4つにわけると
- 総合ICT事業
- 地域通信事業
- グローバル・ソリューション事業
- その他(不動産・エネルギー等)
以上のようにされています。
NTTで思い浮かべるのはdocomoがあるかもしれませんが、docomoは総合ICT事業の一部です。
株価の推移
(株価の写真)
NTTの株価は7月に25分割が行われた際に株価が上昇あとからジリジリさがっています。
8/18の株価は直近最高値からは9%程度下落しています。
業績
多少の上下はありますが、売上高は右肩上がりで上昇を続けています。
営業利益に関しても2016年あたりから上昇を続けています。
本業での営業CFを順調に積み上げつつ、フリーCFも潤沢にあります。
自己資本比率も30−40%の間で推移しており、安全な経営が行われています。
指標
PERとは株価を1株当たり利益(EPS:Earnings Per Share)で割ることで、
株価が利益の何倍まで市場で買われているかを表す指標になります。
NTTの10年平均成長率は8.8%と算出されています。
仮に毎年8.8%ずつ10年間成長するとします。
つまり利益が毎年8.8%ずつ増えるとすると、10年間での合計が適正なPERと予測されます。
1年目 | 1 |
2年目 | 1.088 |
3年目 | 1.184 |
4年目 | 1.288 |
5年目 | 1.401 |
6年目 | 1.525 |
7年目 | 1.659 |
8年目 | 1.805 |
9年目 | 1.964 |
10年目 | 2.136 |
合計(=適正PER) | 15.05 |
先ほども示したように
PER=株価 ➗ EPS
なのでこの式から 株価=PER ✖️ EPSと求めることができます。
2024年3月期予想EPSから14.7円とすると
14.7 ✖︎ 15.1 = 221.97
8/18時点の株価と比べると約37%乖離していることになります。
ここでの乖離率=(予想株価ー現在の株価)/現在の株価*100
=(221.97-162.3)/162.3*100
=36.7%
マネックス証券の理論株価を参照すると現在の株価はやや割安〜妥当水準となっています。
株価コンセンサスとしては186円であり、14.5%程度乖離していると予想されています。
レーティングとしても強気に考えている人も多く、各社証券会社の株価予想としては160-200円を推移しています。
これらはあくまで予想であり、今後必ずこのようになるわけではないですが、NTTについてはよい印象を思っている人が多いと考えられます。
結局NTTは購入すべき?
NTTは考えてみると、やや割安〜妥当水準の株価で売上高・営業利益ともに上昇している企業と言えます。
配当としても3%程度あり、株主優待もあります。
株式分割をして100株が16000円前後で購入でき、手を出しやすいところにあります。
また2024年から新NISAが始まります。
日本の株式市場は以前よりも活発になることが予想されます。
そのためにNTTは上がる余地があると言えます。
下がる要素としては財務大臣の株式持分を減らすことが言われています。
株価は一時的に下がりましたが、ヨコヨコが続いています。
そのため株主はあまり影響がないかと考えているようです。
NTTは通信業界最大手であり、盤石な経営をしています。
最適解であるインデックス投資に加えて、個別株投資に興味がある人は購入してみてもいいかもしれません。
他の通信事業大手のKDDI、ソフトバンクと比べるとPERはそれぞれ13.9、13.7とNTTは少し割安です。
※あくまで投資は自己責任ですので、参考にしていただければと思います。
まとめ
NTTについて考察してみました。
- 通信事業最大手
- 売上高・営業利益は右肩上がり
- 他の通信事業と比べて割安
- 配当は3%程度+株主優待あり
- 株価は分割されて購入しやすくなっている
NTTは個別株式を始める人にはいいかもしれません。
下がった場合には買い増すのもありですね。
今後も株式分析ができればと思います。
読んでいただきありがとうございました。