マクロ経済を簡単にみてみる〜経済がどのように成り立っているか

はじめに

みなさんは経済について考えたことはあるでしょうか。

ほとんどの人は考えたことはないと思います。

しかし、みなさんは経済の中で生きています。

意識してなくても使っているのです。

 

今回はそれをわかりやすく解説してみようと思います。

 

経済の最小の要素

経済を作るうえで最小の単位ともなるものはなんでしょうか。

それは取引です。

まずは取引を最初にみていきましょう。

簡単にいえば経済は取引の積み重ねと言えます。

取引と聞くと難しく聞こえますが簡単なものです。

 

私たちはいつも取引をしています。

私たちが何かを買うと取引が発生します。

取引には買い手と売り手が存在しています。

取引では買い手が現金とクレジットを提供します。

それと引き換えに売り手が物品やサービス、資産など提供します。

クレジットはお金みたいなものです。

使われたお金とクレジットを合計すると支払総額が分かります。

 

現金+クレジット=支払総額

 

この支払総額が経済を動かします

支払総額を売り上げ量で割ると単価がわかります。

 

(支払い総額)÷(売上)=単価

 

これが取引です。

取引はは経済のカラクリの構成要素です。

経済の波と動きは取引によって引き起こされます。

経済は必ずしも固定されたものではないことを理解してください。

 

経済の仕組み

取引を理解できたら経済の仕組みがわかります。

経済市場は買い手と売り手が取引をすることで構成されます。

例えば小麦市場、自動車市場、株式市場そしてその他の市場です。

経済は全ての取引と全ての市場の積み重ねなのです。

すべての市場での支払い総額と売上総量を計算すると

経済の仕組みを理解することができます。

 

例を挙げてみていきましょう。

人、会社、銀行、政府機関、すべてが今話した取引をしています。

人同士や銀行と政府機関、会社と銀行など、

この4つのうちの組み合わせ全てで取引がされています。

お金とクレジットを物品、サービス、資産と交換しているのです。

 

買い手と売り手の最大手は政府機関です。

これを二つに分類できます

中央政府は税金を徴収しお金を支出します。

そして中央銀行ですが、これは普通の買い手売り手と違って

経済のお金とクレジットの総量をコントロールできます。

中央銀行は利子の動きを制御しまた新しい通貨を印刷できるのです。

このため中央銀行はクレジットの流れに大きな影響を与えます。

 

クレジットとは

クレジットを考えてみましょう。

クレジットは経済の重要な要素ですが一番理解されていない要素でもあります。

これは一番大きく変動しやすいため最も重要な経済の要素なのです。

買い手と売り手が市場で取引をすると言いました。

同様に貸し手と借り手も取引をします。

貸し手は手持ち金を増やそうとしています。

借り手は手持ち金以上のもの、例えば家とか車を購入したり、ビジネスを始めたり投資をするためです。

この時に発生するのがクレジットです。

クレジットは貸し手と借り手を助けることができます。

 

 

貸し手はお金を貸して、ただ返してもらうだけでは稼ぐことはできません。

そのため借り手に少し加えてお金を返してもらうようにします。

そのため借り手は元金に利子を加えて返済することを約束します。

この元金と利子を合わせたものを借用額といいます。

(元金)+(利子)=借用額

 

利子が高いと負担が重荷となり、借用額は減少します。

その反面利子が低いと借用額は増えます。

借り手が返済を約束して、貸し手がそれを信じるとクレジットが発生します。

2人が誰であってもクレジットを発生させることができるのです。

 

クレジットについて理解していただけたでしょうか。

さらにクレジットには異なる一面もあります。

 

利子と借金

クレジットが発生すると借金が発生します。

借金とは貸し手にとっては資産です。

借り手にとっては負債です。

ここでわかりやすく資産と負債について説明します。

『金持ち父さん貧乏父さん』で説明される言葉を使うと

資産とはあなたのポケットにお金を入れてくれるもの

負債とはあなたのポケットからお金をとっていくもの

このように考えることができます。

貸し手はお金を貸すと貸したお金に加えて利子が返ってきます。

ということはお金が増えたので資産と言えます。

借り手は借りたお金に加えて、利子の返済があります。

ということはお金が減るので負債と言えます。

そして借り手が元金と利子を返済すると資産と負債は消滅し取引は清算されます。

 

ではクレジットはなぜ重要なのでしょうか

借り手がクレジットを使うと支出額を増やすことができます。

支出が経済を押し上げるのです。

ある人の支出は他の人の収入となるからです。

 

考えてみてください。

あなたの支出は誰かの収入となるのです。

あなたが得る所得は誰かの出費です。

ですからあなたの支出が増えると誰かの所得が増えるのです。

例を挙げて考えてみましょう。

あなたは会社員です。

あなたは会社で働くことでお金をもらっています。

これが収入です。

しかし会社にとっては人件費となって支出となります。

あなたはお昼にコンビニで弁当を買いました。これは出費です。

しかしコンビニにとっては売上となって所得につながります。

このように所得と出費は繋がっているのです。

 

ある人の収入が増えると貸し手は貸出額を増やそうとします。

借り手の信用力が増えたからです。

信用力とは「この人にはお金を貸しても利子をつけて返してくれる」ということです。

クレジットのある借り手には返済能力と担保があります。

担保とはお金の代わりとなるのもです。

たとえば、持ち家や株式などです。

借金と比べて収入が大きいと返済能力が増えます。

返済ができなくても担保の価値が大きい場合は

担保を売却すればお金となり返済に充てることができます。

そうなると貸し手は安心してお金を貸すことができます。

 

 

収入が増えるともっと借りることができ、支出を増やせます。

ある人の出は他の人の収入となりますから

もっと借りることができるようになることというわけです。

 

例を挙げます。

30万円の収入の人がいます。この人の収入が35万円になりました。

そうすると支出を増やすことができますね。

5万円でパソコンを購入しました。

パソコンを買ったお金はパソコン会社の利益になります。

パソコン会社は利益が増えると信用力が高まります。

そうなるともっと銀行などからお金を借りることができます。

その借りたお金で新しいシステムを作ったとします。

その新しいシステムの製作にかかったお金が誰かの収入となります。

この好循環が経済の成長につながりますこれで経済の波ができます。

まとめ

できるだけわかりやすくまとめてみました。

経済の基本を理解することで、投資の基本の少し見えてきます。

難しい部分もありますが、一緒に勉強していきましょう。

 

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