債券と株式の適切な割合はどのくらい?

はじめに

みなさんはどのようにポートフォリオを作っているでしょうか。

資産形成では様々な種類の資産を選んでポートフォリオを作ります。

そのなかで株式と債券が多く占めることが多くなるかと思います。

今回はどのような割合で組むことがいいのか考えてみましょう。

暴落の時でも好況なときでも柔軟なポートフォリオを構成してみましょう。

読んでいただければさいわいです。

 

 
 

債券とは

まず債券とはなんでしょうか。

債券とは簡単に言うと借用書になります。

借用書の発行元の違いで呼び方が変わります。

国が発行すれば国債

国によって違うので、日本国債、米国国債と呼ばれたりします。

企業が発行すれば社債といいます。

 

債券の特徴としては

  • 期間が長いほど利率が高い
  • リスクが高い発行元ほど利率は高い
  • 買った側は毎年利息をもらえる。
  • 守りの投資と呼ばれる

一つずつみていきましょう。

 

期間が長いほど利率は高い

国債などでは短期国債と長期国債があります。

借用書であるので、長い時間かかるほど利率が高くなります。

1000万円分の長期国債を購入したとします。

国債は借用書なので、返す必要があるお金です。

国債を保有している人は1000万円あって生み出すことができたお金を

長期国債に使っています。

長い期間動かせなくなる代わりに利率が高くなるということです。

 

リスクが高い発行元ほど利率が高い

リスクが高いというのは借金が多い場合や、倒産の可能性があるときです。

社債などで、倒産しそうな会社があったとします。

社債も同様に借用書です。

お金を貸す側の人は元本が保証されているほうがよいでしょう。

倒産のリスクが高い会社にお金を貸してくれる企業がいるでしょうか。

大きいリターンがある場合は別かもしれません。

高い利率に設定することで社債を集めようとしているのです。

逆に言えば、高い金利でないとお金を貸してくれないという状況でもあります。

 

買った側は毎年利息をもらえる

債券を買うと毎年利息を受け取れます。

これはお金を貸しているので、金利が発生しているためです。

 

守りの資産と言われている。

これが債券の大きな役割の一つです。

なぜ守りの資産と言われるかというとボラティリティが小さいことです。

ボラティリティとは変動率が小さいことを言います。

一般的に債券はボラティリティが小さいとされています。

ここでS&P500のETFであるVOOと債券のETFであるAGGを比べてみましょう。

 

これは過去5年間のVOOのチャートです。

2020年のコロナショックでは直近高値から32.1%も下落しました。

 

これはAGGの過去5年間のチャートです。

VOOと同様にコロナショックでは株価は下落していました。

しかしその下落率は6.7%にとどまっていました。

 

このように暴落がきても下落率が小さくて済みます。

大きく資産を減らすことが少ないため守りの資産と言われています。

 

暴落について書いているので読んでみてください。

 

 

組み方のポイント

債券は『守りの資産』というのがメリットでした。

しかしそれはデメリットでもあります。

債券に投資をしていると利回りが小さくなってしまいます。

株式と比べた場合、ほとんどが株式の方がリターンが大きくなります。

 

ジェレミー・シーゲルが「株式投資の未来」の中で記したデータでは

 

1946~2006年にかけてのトータルリターンは

米国株   6.9%

米長期国債 1.6%

米短期国債 0.6%

というデータを出しました。

暴落時には債券の方が強いと言えます。

しかし暴落以外では株式が強いということになります。

 

では債権と株式の割合をどのように決めたらいいでしょうか。

結論としてはあなたがどうしたいかによります。

長期で積立投資の場合は株式が70~100%でも構いません。

株式は暴落には弱い部分はあります。

暴落は10年に1度程度です。

暴落が起きても株価が戻らなかったことはありません。

そうなると短期的に暴落を迎えても株式投資の比率が高くても問題ありません。

 

逆に安定的に資産を運用したいという人には債券の比率を高くするのが良いです。

安定性を求める他にはボラティリティが気になる人にも向いています。

 

また大きな資産を持っている人は株式投資でなくとも生きていけます。

たとえば、10億円の資産を持っている人がいるとします。

その人が全て債券に投資しているとします。

債券の利回りを1%としても1000万円が毎年利息として入ってきます。

10億円を持っている場合は大きなリスクを冒す必要がないのです。

 

債券の比率を高める人として高齢な人も挙げられます。

若い人は投資の資金を労働から捻出します。

高齢になると若い時と違って働いて取り戻すことができなくなっていきます。

このときに株式のみに頼った生活で暴落が起きたときには

資産が大きく減ってしまうことになり、生活に困窮してしまいます。

債券の割合を大きくしておくことで暴落にも耐えるポートフォリオにできます。

 

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

債券と株式のバランスのみならず、ポートフォリオを定期的に見直すことは大切です。

見直すためには自分がどのようになりたいかを考えることが必要です。

それとともに今の自分を考えることが大切です。

今がわかれば未来もわかっていきます。

未来が決まれば今すべきことも見えてきます。

目標と土台をしっかりと築いていきましょう。

 

 

私の選ぶ方法

私としては株式100%でいこうと思っています。

理由としては

  • 独身
  • 子供なし
  • 若年者
  • 長期投資

この4つが理由になります。

最初の3つではリスクを大きくとることができます。

投資に最大限お金を回すことができます。

また長期投資であるため、目先の暴落はあまり関係ありません。

これらの理由から株式100%でいきます。

いずれは見直す必要があるとは思います。

しかし当分はこのままでよいと考えています。

誰かの参考になれば幸いです。

 

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