配当株への投資で安定してキャッシュフローを増やす
はじめに
みなさんは配当株への投資を行っているでしょうか。
配当は少しでももらえると嬉しいものです。
企業からお金がもらえるのです。
日本企業は株主還元ということで、自社商品などが贈られることもあります。
配当株をどのように選ぶと良いのか考えてみましょう。
読んでいただければさいわいです。
配当貴族への投資
配当貴族とはなんでしょうか。
配当貴族は25年以上連続で増配当をしている企業のことを言います。
アメリカには100社以上の配当貴族があります。
50年以上の増配当がある企業は33もあります。
それに対して日本の企業での配当貴族は1社のみです。
それは花王です。31年連続増配当をしています。
この1社のみです。
ここからわかるようにアメリカの企業は株主への還元を
大切にしているということです。
有名な質問として『上場企業は誰のものか』という質問です。
この質問の回答としてアメリカでは株主のものと答えます。
日本では社長・CEOのものと答えるそうです。
アメリカでは株主のものという考えが強いので、還元の意味で配当を出します。
配当を出さない企業は企業運営ができないダメな企業としての烙印を押されます。
逆に日本は会社は社員・株主ともに社長のものと答えることが多いです。
最近の投資ブームでその考え方も徐々に変わってきてはいます。
まだ多くの人が会社は社長のものと考えている人が多いです。
そのため日本では平気で増配しないことならまだしも減配・無配もします。
それが許されるような環境にあるためです。
これらのことから配当株に投資するなら米国株の方がおすすめになります。
保有するのがよい配当貴族企業
配当貴族は25年以上連続増配当をしている企業をしています。
25年以上ということは暴落は1度以上経験しているはずです。
2000年代に入ってからでも、
- 2000年 ドットコムバブル崩壊
- 2008年 サブプライムローン問題
- 2020年 コロナショック
この20年間でも3度ありました。
暴落があると配当を増やさない企業もあります。
アメリカでは暴落でも配当を増やす企業がたくさんあるということです。
これらの企業は持つに値する企業なので、知っておくだけでも投資に役立ちます。
- コカ・コーラ
- ジョンソンエンドジョンソン
- プロテクターアンドギャンブル
この3つをみてみましょう。
1.コカ・コーラ
コカ・コーラは大手飲料メーカーです。
コーラをはじめとして、たくさんのソフトドリンクを作っています。
- アクエリアス
- ミニッツメイド
- ジョージア
一度は聞いたことがあるブランドかと思います。
広い認知度で毎日たくさんの人が消費しています。
このために59年連続増配当が可能になっています。
2.ジョンソンエンドジョンソン
ジョンソンエンドジョンソンはヘルスケアの巨人とも言われています。
- バンドエイド:絆創膏
- リステリン:マウスウォッシュ
- ニュートロジーナ:スキンケア
- アキュビュー:コンタクトレンズ
様々な消費者向けヘルスケア商品を販売しています。
利益の大部分はヘルスケア商品ではなく、製薬・医療機器事業です。
ヘルスケアという部分は不況であろうと需要が落ちることはありません。
世の中が不況であろうと病気の体は病院に行かないでいることを待ってくれません。
不況の中でも安定した収益を上げていて、長期にわたって配当を出しています。
3.プロテクターアンドギャンブル
日本ではピー&ジーの名称で言われています。
よくテレビのスポンサーとして聞いたことがあるかと思います。
消費者向け製品メーカーです。
P&Gのブランドとして
- Gillette(ジレット:安全カミソリ)
- Pampers(パンパース:オムツ)
- h&s(エイチ・アンド・エス:ヘアケア)
どこかで聞いたことのある商品・ブランドが多くあります。
これをアメリカ・日本だけでなく世界中で様々なブランドの商品を展開しています。
この企業の特徴と言っては連続増配当株であることです。
この企業は60年連続で配当金額を増やしています。
ここまで毎年連続で配当を増やしている企業はほとんどありません。
その他の配当株
配当貴族のようにずっと配当を出している企業はもちろん素晴らしいです。
配当貴族以外にも優良な配当を出している企業もあります。
企業戦略や盤石な顧客状態、素晴らしい特性などをもつ企業です。
これらの企業も投資に値する企業になります。
- Microsoft
- Apple
- Verizon
- この3つを見ていきましょう。
1.Microsoft
Microsoftは世界最大のソフトウェア企業です。
この企業が優れている点はサブスクリプションでの収入源があることです。
現在ソフトウェアのサブスクリプションが大きな収入源となっています。
サブスクリプションは月額定額制のサービスのことをいいます。
つまり毎月一定の売り上げを見通すことができます。
また負債より現金が多いというバランスシートです。
19年連続増配当しています。配当貴族に入るのも目前にしています。
2.Apple
Appleは1976年創業の巨大テクノロジー企業です。
配当を出すようになったのは数年前からです。
これは成長が見込める場合は、配当を出さないで利益を設備投資などに回し
さらなる利益拡大をするためです。
AppleはiPhoneをはじめとした電子機器を製造・販売するとともに
自社サービスでのサブスクリプションがあります。
これらで盤石な経営体制を作っています。
これからも成長が見込める企業です。
インカムゲインでもキャピタルゲインでも狙うことができます。
3.Verizon
Verizonはワイヤレス通信と高速インターネットの企業です。
今後は5Gのネットワークが拡大していきます。
そこからたくさんの利益が生まれ、Verizonは収益をあげることができます。
また債務が同業界の企業に比べて少ないことも特徴です。
これは投資に値する企業です。
配当株の探し方
配当株を見つける際にどのような点に着目すればいいでしょうか。
ポイントを見ていきましょう。
- 株価収益率
株式収益率は1株当たりの配当金を1株当たりの利益で割ったものです。
これは株式が株主に支払う収益に対して何割にあたるかを示します。
適度に配当率が低い場合は、今後も配当が連続することを示します。
- 不況時の歴史
暴落は必ず起こるものです。
厳しい経済状況のときに配当を継続・増配当できる企業というのはそれだけ安定している企業といえます。
- 利益成長率
長期的に保有する際に企業の安定性を見ることが大切です。
利益が不規則な場合や全体的に利益が少ない場合は投資に値しない企業であることがあります。
- 競争するうえでの好条件
これが最も重要な要素でもあります。
同じ業界の中でもシェアが多い、独自のテクノロジーを展開している、
参入障壁が高く他の企業がなかなか手を出せない分野
顧客当たりの単価が高く継続した利益が見込める
ブランドが強大であるなど、様々な要素が考えられます。
これらが伴う配当企業には投資する価値があります。
- 高利回り
これは上記4つを達成しているうえでの話になります。
同じ企業形態・利益ならより高配当の企業に投資すべきです。
高利回りの配当の企業はキャッシュフローを増やすことができます。
健全な事業をしている企業で高い配当を出す企業は価値が高いです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
配当は株主への還元の証です。
企業は投資家の資本を使って利益を出しています。
出資している私たちには利益を受け取る権利があります。
利益を出す企業であるかを見極めるのが投資家の使命とも言えます。
自分で考えることが難しいという人は高配当株ETFもあります。
VYMやSPYD、HDVなどがあります。
これらを買うだけで高配当株の利益の恩恵を受けることができます。
ポートフォリオの組み替えは運用会社がやってくれます。
高配当株ETFへ投資するというのも一つの手です。
みなさんも配当株への投資を行ってキャッシュフローを増やしてみましょう。
読んでいただきありがとうございました。