ETFと投資信託どっちがいいの?~自分にあったものを選ぶ
はじめに
みなさんはETFと投資信託の違いについて説明できるでしょうか。
同じような性質の投資商品ですが、違いはあります。
違いを知っていることで、正しい選択ができます。
ETFを知らないという人が知れば、投資信託もさらに理解できます。
色々と考えていきましょう。
読んでいただければさいわいです。
ETFと投資信託の主な特徴
まずは投資信託の特徴をみていきましょう
投資信託の特徴
- 色々な資産を集めた一つの商品
- 個別株よりは低リスク
- 少額から投資できる
- 手数料がかかる
以上の4つを見ていきましょう
色々な資産を集めた一つの商品
投資信託は簡単に言うと詰め合わせパックです。
色々な個別株や通貨・債券の商品をまとめて一つの商品にしたものです。
詰め合わせる商品はプロが選びます。
そしてプロが運用して利益をだしてくれます。
その利益を投資信託を買った人が受け取るという仕組みです。
個別株よりは低リスク
個別株よりは低リスクであるのは分散が効いていることです。
『ひとつの籠に卵を盛るな』
という投資の格言があります。
一つの株式にだけお金を入れているとその株式が暴落したときは
連動して資産を大きく減ります。
色々な株式を保有していると1つが暴落しても
他の株式は影響を受けず資産が大きく減ることはありません。
投資信託は詰め合わせパックであることで、分散が効いています。
何も考えなくても分散させて投資ができています。
少額から投資できる
投資信託は少額から始めることができます。
個別株は始めるのは大きな資金がいります。
皆さんご存じの任天堂は2021年6月現在で
単元株(100株)に投資するのに約670万円必要です。
1株から投資できる【SBIネオモバイル証券】 を利用したとしても
約
6万7千円必要です。
毎月これを買うだけでもなかなか資金が必要です。
それに比べて投資信託は少額から始めることができます。
楽天証券では100円から購入できます。
100円投資するだけで任天堂にも投資することが可能です。
手数料がかかる
投資信託にもデメリットはあります。
それが手数料がかかることです。
手数料とは信託報酬やその他手数料があります。
信託報酬については、株式の選別・運用はプロがやってくれます。
プロの利益は手数料ということになります。
この手数料の大小が投資成績にも関わりますので、注意してください。
次にETFの特徴についてみていきましょう。
ETFとは上場投資信託のことです。
ETF=Exchange Traded Fund
証券取引所で(Exchange) 取引される(Traded) 投資信託(Fund)
ということになります。
投資信託の特徴があるけど、上場しています。
上場しているということは取引市場で自由に売買されています。
自由というのは時間的・金銭的に自由があります。
これは違いのところで話します。
ETFの特徴
- 手数料が低い
- 独自商品がある
ETFの特徴として投資信託だけど手数料が低いことがあります。
これは市場で自由に売買されていて、銀行などで買うことはありません。
銀行で買うと銀行で取り扱っている分が上乗せされています。
ETFは銀行での取り扱いがないために銀行に上乗せされる分はありません。
つまり手数料が低くなります。
ETFには独自の商品があります。
例えば高配当ETFや金融株ETFなどあります。
ETFにしかない詰め合わせパックもあるということです。
ETFと投資信託では同じインデックスに連動するものもあります。
S&P500に連動するETFと投資信託があるということです。
ETF :VOO
投資信託:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
ともにS&P500に連動するインデックスファンドで、ETFか投資信託かという違いがあります。
この二つはどこが違うのでしょうか?
ETFと投資信託の違い
ここまでの話を聞くとETFの方が優れているように聞こえます。
ETFにもデメリットがあります。
| ETF | 投資信託 | |
| 市場で売買できるか | 上場している | 上場していない |
| 価格 | リアルタイムで変動する | 1日1回決定される |
| 注文方法 | 指値注文できる | 値段指定できない |
| 配当金再投資 | できない | できる |
ETFにも配当金の再投資ができないことやリアルタイムで売買できることはデメリットになりえます。
ETFは扱いが難しい?
ETFにもデメリットはあります。
- 配当金の再投資が自動でできないこと
- リアルタイムで売買できること
この2点について説明します。
1.配当金の再投資が自動でできないこと
投資において複利の力を聞かせることが資産を加速して増やすカギになります。
そのため配当は再投資する方がよいとされています。
投資信託では配当金の再投資は何もしなくても勝手に行われます。
しかしETFでは配当金は普通の株式のようにもらえます。
この配当金を含めて再投資することが必要なのですが、これを自動化することは難しいです。
自動でできないために、毎回自分で設定しなければなりませんが、人はめんどくさく思うものです。
そうなると再投資しないまますぎてしまうのです。
2.リアルタイムで売買できること
これはメリットのように聞こえます。
自由に売買できるためにいつでも取引できます。
これは自由であるからこそ生まれる不便とも言えます。
自由であると買いたい価格がうまく定められないことがあります。
『もう少し低くなったら買おう』
そう考えているとそのまま上がったまま戻らないことがあります。
また暴落がきてしまったため、怖くて毎月の積立ができなかったなんてこともあります。
自由であるからこそ難しくなっているのです。
資産形成は愚直に積み立てることと時間を有効に使うことが大切です。
自分を律して資産形成できるならETFはとてもおすすめです。
できない人もいます。悪いことではありません。
できない人には投資信託でも十分資産形成はできます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ETFでも投資信託でも資産形成は十分できます。
資産形成ができるかどうかは『やる』か『やらないか』だけです。
ETFにも投資信託にもメリット・デメリットはあります。
正しく理解して自分にあった投資方法を見つけていきましょう。
読んでいただきありがとうございました。

