キャッシュフロー・クワドラントを理解する〜労働者のままではお金持ちになれない
はじめに
皆さんはキャッシュフロー・クワドラントをご存知でしょうか。
これは『金持ち父さん貧乏父さん』で有名なロバート・キヨサキ氏の著書で書かれています。
私も金持ち父さん貧乏父さんを読んで投資の必要性を考えるようになりました。
その続きとしてとても衝撃を受けた考え方です。
キャッシュフロー・クワドラントの考え方は投資家になるにあたって重要です。
投資を始めたきっかけはみなさんでさまざまあると思います。
共通しているとしたら、
お金を増やしたい
この考えでしょう。(間違っていたらすいません)
今回はキャッシュフロー・クワドラントについて考えてみましょう。
読んでいただければ幸いです。
キャッシュフロー・クワドラントとは
「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント」の中で示されています。
クワドラントとは直訳すると四分円と言われます。
数学で習ったようなX・Y軸で区切った4つの領域とも言われます。
難しそうな言葉ですが、書かれていることはシンプルです。
世の中の職業は4つにわけることができる
E Employee 従業員
S Self-employed 自営業者
B Business owner 経営者
このように示しています。
これを図解するとこのようになります。
それぞれの要素についてみていきましょう。
E 従業員
このタイプについての特徴は
- 大多数がこのタイプであること
- 誰かに雇われて働いている
- 他の人でも代替可能
- 給与が決まっている
1.大多数を占めている。
この職業のタイプはほとんどをしめているでしょう。
2020年の労働力調査では5973万人で89.5%でした。
日本国民は1億2580万人います。約半分は従業員ということです。
その辺を見渡せば二人に一人は何かしらの従業員であるといえます。
それほど従業員は多いタイプと言えます。
2.誰かに雇われて働いている
従業員は読んで字の如く誰かに従って業務を行う人のことを指します。
会社員はもちろんのことパートやアルバイトも同じタイプになります。
3.他の人でも代替可能
この職業の人は誰でもできることが特徴の一つです。
アメリカには「マックジョブ」という言われ方があります。
これはマクドナルドのようにマニュアルが決められており、
マニュアルの通りにすれば誰でも仕事ができるという仕事のことを指します。
つまりマニュアルと人手さえあれば、成り立つ仕事ということです。
ちなみにマックジョブの他にはクリエイターとスペシャリストがあります。
4.給与が決まっている
従業員は働いた分決められた給料をもらいます。
9時から17時まで週5日働いて毎月一定の給料をもらいます。
つまり時間を売ってお金をもらっています。
会社の業績がよかろうと悪かろうと給料は一定です。
会社が倒産して給料が払えないとならないかぎりは一定の収入があると言えます。
これが特徴になります。
S 自営業者
自営業者の特徴をみていきましょう。
- 自分で自分を雇っている
- 自分にしかできないような仕事である
- 給料は自分が働いた時間次第
それぞれみていきましょう。
1.自分で自分を雇っている
従業員は誰かの指示に従って働くのに対して自営業者は誰かの指図は受けません。
自分の仕事を決めるのは自分です。
つまり業務の方針を決めるのは自分で、自分で仕事をして自分で給料を得るのです。
また基本的には一人で仕事をしているため自分がいなくなれば仕事は成り立たなくなります。
つまりは全てを自分で決める必要があるということです。
2.自分にしかできないような仕事である
マックジョブに対してクリエイターがあることは言いましたがここに入ります。
クリエイターと呼ばれる仕事にはアーティストやイラストレーター、作家など
0⇨1を作り出せる人とも言えます。
これらの職業はその人にしかできないような仕事と言えます。
自営業者の仕事としては大企業が手を出さないニッチな分野でもあります。
そのような仕事というのはその人にしかできないような仕事と言えます。
その人にしかできない仕事といえば、弁護士や医師などもここに入ります。
弁護士事務所や病院に勤めているため従業員でもありますが、自営業者の側面もあります。
中間の仕事とも言えます。
弁護士や医師など国家資格を必要とするような仕事はスペシャリストとも呼ばれます。
コロナウィルスの専門家である○○医師の話では・・・
このように専門家として働くことでもあります。
3.給料は自分の働いた時間次第
自営業者の給料は自分で設定することができます。
業務の相場はありますが、自分で契約をとってきてその契約を果たして見合う報酬を貰います。
たくさん契約をとってきて仕事をすればたくさん報酬をもらうことができます。
逆に一切働かなければ、給料は一切ありません。
自分の給料は業績がよければ良く、悪ければ悪いとシンプルです。
B 経営者
経営者は大きな仕事としては
- 仕組みをつくること
- 決断をすること
この2つがあります。
1.仕組みをつくること
経営者は実際に自分の手を動かすことが仕事ではありません。
トヨタの社長の豊田社長は実際に工場で車を作っているでしょうか。
全くそんなわけではないですが、基本的には違います。
社長は現場にいるというよりその仕組みを管理するトップと言えます。
マクドナルドでも全国にたくさん店舗がありますが、経営者が実際に店舗で働くことはあまりないでしょう。
マクドナルドではマニュアルがしっかりできています。
経営者の仕事はそのマニュアル=仕組みをしっかり作って誰でも働ける環境を作ることです。
そうなれば従業員が働くことで仕事を回すことができます。
2.決断をすること
経営者に必要なことは決断をすることです。
会社というグループをどこに向かわせるのかを決めるのは経営者です。
そのグループをどのように管理するかも経営者の判断になります。
経営者の決断が悪ければ倒産してしまう可能性があります。
そうなれば従業員も影響を受けてしまいます。
それほど経営者は大きな影響を持っていると言えます。
I 投資家
投資家は資産形成をしている人は全てこのタイプにはいることができます。
投資家の特徴はとてもシンプルです。
出資して利益を生み出してもらうこと。
このことに尽きます。
投資家が考えることは
- どの企業に
- どれだけの金額を
- どのくらいの期間で
- どれくらい買い増し/一部売却して
- どこをゴールとするか
これらを考えることが必要になります。
投資家の一番重要な点はお金に働いてもらうことにあります。
自分が働いている間にお金にも働いてもらいます。
そうすることでお金が新たなお金となって収入となります。
それがインカムゲイン・キャピタルゲインとなります。
インカムゲインは配当による収入のことを言います。
キャピタルゲインは安く売って高く売った場合の差益のことを言います。
お金に働いてもらっている間は自分は別のことができます。
自分でも働いて収入を得て、お金も働いてもらうことで複数の収入源を持つことができます。
投資家の労働者では貧富の格差はさらに拡大するようになっています。
下の記事で紹介しております。
まとめ
いかがだったでしょうか。
従業員、自営業者、経営者、投資家に分類してそれぞれの特徴を見てみました。
- 従業員:誰かの指示で決まった収入を得る
- 自営業者:自分の裁量で仕事量・収入を得る
- 経営者:仕組みを作って誰かに働いてもらって収入を得る
- 投資家:お金に働いてもらって収入を得る
誰が働いて収入を得るのかの違いがあると言えます。
あなたはどのタイプでしたか。またどのタイプになりたいと思いましたか。
もし投資家になりたいと思った方はこのブログからさまざまなことを学んでいただければうれしいです。
少しでも資産形成の役に立つような情報を発信していきます
読んでいただきありがとうございました。