銀行預金のみは日本に100%投資しているのと同じ?

はじめに

みなさんは現金預金はいくらお持ちでしょうか。

今回は現金預金のみしている人について考えてみます。

  • 投資は危険
  • 投資はリスクが大きすぎる
  • よくわからないから預金だけしている

このような人はいるかと思います。

 

預金だけしている人は本当に安全でしょうか。

預金にはいいことももちろんありますが、悪いこともあります。

 

投資について何も知らないで思考停止で預金だけを行うことの方が危険です。

現金預金について考えてみましょう。

 

読んでいただければさいわいです。

それではお願いします。

 

現金の価値は変わる

現金の価値は変わらないと思っている人もいるかと思います。

1万円は1万円のものが購入できるから価値は変わらないでしょう?

もちろんそうです。しかしこれは本質ではありません。

現金の価値も日々変わるのです。

 

例えば今夜はステーキということになったとします。

ステーキ肉を1kg五千円のものを購入しました。

 

牛肉の価格がさまざまな要因で値上がりして同じステーキ肉が五千円で500gしか購入できなくなったとします。

これは牛肉の価値が上昇していることになりますが、逆をいえば現金の価値が下がっているとも言えます。

本来なら牛肉を1kgを購入できたはずのお金で500gしか購入できていないからです。

 

ここで牛肉の「価格」は上昇していますが、「価値」は上昇しているでしょうか?

価格は1kg=五千円のときと、500g=五千円のときでは異なります。

価値はどちらの肉も同じであるはずです。

同じ五千円であったはずなのに、現金の価値は減少しているのです。

 

 

現金預金=日本円に100%投資

現金預金は安全と言いますが、これは本当でしょうか。

現金預金が本当に安全かどうかみていきましょう。

 

銀行預金だけすればいいのは昔の話

現金預金を溜め込んでいるのは多くは高齢者です。

これは昔は現金預金だけしていれば勝手にお金が増えていたからです。

 

ゆうちょ銀行の普通預金の金利は昔は4%ありました。

 

100年以上にわたる郵便貯金の金利推移をさぐる(不破雷蔵) - 個人 - Yahoo!ニュース

金利が4%ということは1000万円の預金があれば、年間40万円が何もしなくても入ってくることになります。

米国株式への投資の平均リターンが5%と言われていますが、それに引けを取らない数字となります。

これがあったために今の高齢者は現金預金神話を信仰しているのです。

 

定期預金について言えば、7.5%ということもあったようです。

100年以上にわたる郵便貯金の金利推移をさぐる(不破雷蔵) - 個人 - Yahoo!ニュース

現在ではゆうちょ銀行では0.01%の金利しかなく、1000万円預けても年間1,000円しかもらえません。

手数料負けしてしまうほどに全く増えない状況になっています。

 

「昔は」銀行預金は最強といえますが、今は最弱とも言えます。

もっと言えば、タンス預金は銀行の低い金利すらつかないことを考えれば最悪手です。

 

 

現金預金のみ=日本に100%投資

現金預金とはつまり日本円をもつことになります。

これはアメリカドルを保有する、ユーロを保有するのとなんら変わりません。

 

現金預金100%保有することは日本円100%保有と同じです。

 

資産形成の基本は長期投資分散投資です。

日本円100%保有は日本へ集中投資とも言い換えることができます。

 

1990年代のバブル崩壊以降、日本経済はずっと低迷しています。

日経平均株価は30年間でほぼ横ばいです。

かたやアメリカは9倍以上の成長をしています。

日本株vs米国株、長期的な投資魅力があるのはどっち? – MONEY PLUS

出典:マネーフォワード

 

直近5年間で比較したでもコロナショックを経験していても米国株式は2倍以上の成長しています。

 

これをみていると日本経済市場はほとんど成長していないと言えます。

日本経済は全く成長できていないのに日本円に投資するメリットはあまりないと言えます。

 

現金の価値は減少していく

現金の価値はどんどん減少していくことはご存知でしょうか。

日本は長い間経済成長しておらず、デフレ経済です。

これは特殊であり、普通は経済成長とともにインフレとなっていきます。

 

インフレとは需要が増えることで、ものの値段が上がっていくことを言います。

需要が増えるとものの値段が上がります。つまり売上が増え従業員の給料も上がることで、さらに消費は加速します。

誰かの支出は別の人の収入になります。

支出が増えるということは収入も上がるということです。

これが各個人間、個人企業間、企業間で起きます。

連鎖的につながることで消費と需要が増えていきます。

このようなサイクルであるのがインフレです。

 

インフレの時はモノの価値が上昇している時と言えます。

今まではりんご1つが100円で購入できていたものが200円で購入する必要があるということです。

相対的にモノの価値が上昇しているのです。

お金の価値は徐々に目減りしていくのです。

 

別の話として「今の100万円と10年後の100万円」の話があります。

あなたはあるお金持ちに会い、このようなことを言われました。

「今2つの選択肢を選べる

A 『今すぐに100万円を受け取れる』

B 『10年後に100万円受け取れる権利を得る』

どちらを選ぶ?」

これは100万円はどちらも同じ価値であるわけではありません。

 

100万円を3%で運用できたとすれば130万円になります。

つまり今すぐ100万円をもらっておけば、10年後には130万円になっているのです。

計算式

100(万円) ✖︎ (1+0.03)^10  =130(万円)

^10は10乗を表す。利率3%の場合

 

逆に10年後の100万円というのは現在の74万円と同じ価値です。

計算式

100(万円) ➗ (1+ 0.03)^10  = 74.4(万円)

 

世界経済は基本的にはインフレです。

つまりモノの価値は上昇し、お金の価値は減少していくのです。

預金のみというのは価値が減少し続けるものに投資するということと同じなのです。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

預金のみ保有していることは日本円に集中投資していることが理解していただけたでしょうか。

集中投資ではお金を大きく増やすことができますが、お金を大きく減らすリスクもあります。

しかし日本円の集中投資では全くお金は増やすことはできません。

むしろ価値が減っていくリスクしか持っていません。

 

預金は確かに一定量は必要です。これも事実ではあります。

しかし預金のみは豊かになることはできません。

 

預金の価値を減らさないためにも株式や債券、暗号資産、不動産などに投資を行っていく必要があります。

正しい知識を身につけて資産を増やしていきましょう。

読んでいただきありがとうございました。

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