タンス預金の100万円は10年後には100万円の価値はない
はじめに
あなたは預金はどれだけしているでしょうか。
金額でも、総資産内での割合でも答えれるでしょうか。
まずはその部分の把握もしてみましょう。
今回はタンス預金についてです。
みなさんはタンス預金があるでしょうか。
へそくりとも言いますね。
2021年の8月に発表された「資金循環統計」では預金の状況が発表されています。
2021年3月末の時点での日本・アメリカの家計の金融資産については
日本 1946兆円
アメリカ 109.6兆ドル(1ドル110円とすると1京2056兆円)
それぞれの内訳は以下の表になります。
2021年3月末 | 現金・預金 | 債券 | 投資信託 | 株式投資 | 保険・年金 | その他 |
日本 | 54.3 | 1.4 | 4.3 | 10.0 | 27.4 | 2.7 |
アメリカ | 13.3 | 4.2 | 13.2 | 37.8 | 29.0 | 2.5 |
日本とアメリカでは対照的な結果となっています。
日本では現金・預金の割合が54%を占めています。
逆にアメリカでは投資信託・株式投資含めて51%となっています。
日本では投資信託・株式投資が14.3%であるのに対してアメリカは現金・預金の割合が13.3%となっています。
日本とアメリカでは真逆の結果となっています。
現金の価値は減少している
現金の価値はどんどん減少していることはご存知でしたでしょうか。
それは物価が上昇していることによります。
国内物価指数は
昭和50年 55.0
令和2年 102.3
102.3 ➗ 55.0 = 1.86 で昭和50年と比較すると物価は1.8倍に上昇していることになります。
ここで給料をみてみましょう。
昭和50年のときの平均給与は203万円です。
令和2年のときの平均給与は万円です。
モノの値段は1.8倍になっているのに、給料は1.8倍にはなっていません。
また消費税も3%⇨5%→8%→10%と上昇しています。
消費税だけでなく社会保険料なども上昇しています。
つまり実質的に使えるお金はどんどん減っているのです。
年収1500万円の人について考えてみましょう。
昭和50年の時の年収1500万円というのは令和2年の時の年収の水準としては806万円分の価値しかありません。
昭和50年の時の年収1500万円であるときの同じ水準を令和2年の時に維持しようと思えば年収は2790万円必要になります。
給料が上がらず、物価だけが上昇している近年はジリ貧になり続けている状態なのです。
どうすればいい?
ではどうすればいいかというと、○○>物価となるものを持てばいいということです。
具体的には株式、不動産、暗号資産などが上がります。
先ほども話したように今の日本はデフレが続いており、給料が上がらないにもかかわらず、物価は上がり、税金も上がっている状態です。
相対的に現金の価値が下がっているということは現金は持っているだけで減っていくという資産なのです。
これを防ぐためには減るよりも早く増えていく資産を保有することです。
S&P500の年間平均リターンは長期成績では5%程度と言われています。
つまり資産は毎年5%ずつ増えていくことになります。
もちろんこれは平均であるので、大きく増えることもあれば、大きく減ることもあります。
それを平均して5%の範囲に収まるということです。
5%なんて小さいかと思うかもしれません。
しかし銀行の普通預金の金利は0.001%(税引前)です。
これを小さいと言わずして何が小さいのでしょうか。
ましてやタンス預金は銀行に預けてすらないため、ごく僅かな金利すら生まれません。
もし現金を隠すとしたらバレないように銀行口座を別に持っておく方が賢明でしょう。
住信SBI銀行はスマホのアプリで入出金できます。スマホを見られない限り、口座の存在がばれることもないでしょう。
資産を増やしたいと思うなら銀行預金は最低限で十分です。
銀行預金は確かに大切です。
急に支払いが必要になったときにすぐ支払えるようにできるのは現金のメリットでもあります。
キャッシュレスに非対応のお店には現金が必要になります。
しかし資産形成においては毎月かかる生活費の3〜12ヶ月あれば十分とされています。
どれくらい現金を持っておくかはその人のリスク許容度次第です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
タンス預金は何もメリットがないことを考えてみました。
現金の価値はずっと同じではなく、減少していきます。
タンス預金はごくわずかな金利すら生まれません。
資産を増やしたいと思うなら株式投資、債券、不動産、暗号資産などへの投資が必要です。
資産を増やすことで言えば、自分への投資もいいでしょう。
皆さんも金融資産や自分への投資を積極的に行い、資産を増やしていきましょう。
読んでいただきありがとうございました。