バリュー株とは
はじめに
みなさんはバリュー株の投資をしているでしょうか。
先日グロース株についての記事をまとめました。
投資をする際に企業の分類としてバリュー株とグロース株に分類されることがあります。
グロース株について知りたい方は下のリンクから読んでみてください。
バリュー株とは
バリュー株とはなんでしょうか。
バリュー株は企業の価値が株価よりも安く見積もられている企業のことを言います。
8000円で売っている財布があるとします。
この財布の中には1万円が入っています。
8000円で買ったはずなのに1万円の価値があるものをもつことができました。
価値は高いはずなのに価格は安く設定されていて割安な株ということです。
バリュー株は割安株とも言われます。
価値と価格が一致していないのです。
価値と価格が一致していないで言うと、
価格が暴騰していて価値が伴っていないような株式もあります。
このような株式は割高な株式と言われます。
割高な株式は成長株(グロース株)で起こりえます。
これは成長株が将来の成長する余地も価格に含んでいることがあります。
バリュー株は一般的には以下の特徴があります。
- 成熟したビジネスであること
- 安定した成長率であること
- 安定した売り上げと収益
- 配当も安定していること
このような特徴があげられます。
バリュー株の具体例3つ
バリュー株とは収益と長期的な成長の可能性に比べて
価格が安価に評価されている株式のことをいいました。
ここで具体的なバリュー株の具体例を見てみましょう。
- バークシャーハサウェイ(BRK.A)(BRK.B)
- プロテクター&ギャンブル(PG)
- ジョンソン&ジョンソン(JNJ)
この3つを見ていきます。
1.バークシャーハサウェイ
1964年にCEOにウォーレン・バフェットがなっている企業です。
バークシャーハサウェイは60以上の企業の集合体と
大規模な株式ポートフォリオの集合体となっています。
バークシャーは時間の力を使って株価と収益力を着実に増加させました。
その結果、55年以上にわたりS&P500指数をアウトパフォームしました。
バリュー株の特徴として配当が安定していると言いました。
バークシャーハサウェイは配当を出していません。
配当を出さない代わりに自社株買いを積極的に行います。
自社株買いのメリットについては以下の記事で述べています。
2.プロテクター&ギャンブル
日本ではピー&ジーの名称で言われています。
よくテレビのスポンサーとして聞いたことがあるかと思います。
消費者向け製品メーカーです。
P&Gのブランドとして
- Gillette(ジレット:安全カミソリ)
- Pampers(パンパース:オムツ)
- h&s(エイチ・アンド・エス:ヘアケア)
どこかで聞いたことのある商品・ブランドが多くあります。
これをアメリカ・日本だけでなく世界中で様々なブランドの商品を展開しています。
この企業の特徴と言っては連続増配当株であることです。
この企業は60年連続で配当金額を増やしています。
ここまで毎年連続で配当を増やしている企業はほとんどありません。
3.ジョンソンエンドジョンソン
ジョンソンエンドジョンソンはヘルスケアの巨人とも言われています。
バンドエイド:絆創膏
リステリン:マウスウォッシュ
ニュートロジーナ:スキンケア
アキュビュー:コンタクトレンズ
様々な消費者向けヘルスケア商品を販売しています。
利益の大部分はヘルスケア商品ではなく、製薬・医療機器事業です。
ヘルスケアという部分は不況であろうと需要が落ちることはありません。
世の中が不況であろうと病気の体は病院に行かないでいることを待ってくれません。
不況の中でも安定した収益を上げていて、長期にわたって配当を出しています。
このようなバリュー株があります。
大抵の株式はバリュー株とグロース株に分けることができます。
今あげたようなバリュー株があります。
TESLAはグロース株の典型例です。
市場で成長を織り込んで高く評価され、成長を期待されている企業です。
Appleは両方の性質を持っています。
Appleは安定した配当を生み出しています。
世界じゅうでのiPhoneやそのサービスをはじめとするテクノロジーで
高い成長が期待されています。
一部の優良なバリュー株投資で資産を最大化することが可能です。
バリュー株を見つける方法
バリュー株投資は本来の価値より低い価格で評価されている企業に投資をすることをいいます。
一言で言っていますが、難しいことです。
誰もが1万円の価値のある財布を8000円で買うことができていたら、誰もが億万長者になっています。
バリュー株投資は掘り出し物を探すようなものです。
グロース株は急成長することが多く、人の目につきやすいです。
バリュー株はその陰に隠れているが、安定した企業運営をしていることが多いです。
これらの掘り出し物を見つけ出すツールとしての指標が3つあります。
- 株価収益率(PER)
- PEG比率
- 株価純資産倍率
ひとつずつみていきましょう。
1.株価収益率(PER)
株価収益率は 株価 / 1年間の収益 で求められます。
通常は15倍とされていてそれ以下になると割安と判断されます。
PERの使い方として同じ業界の企業の評価を比較することができます。
同じ業界で似たような業務形態なら割安の企業の方がお得なはずです。
2.PEG比率
これも割安性を示す指標の一つです。
これは PER / 成長率で求めることができます。
これにより割安な企業でも成長率で均質化して考えることができます。
また成長率で割ることで異なる業種の企業でも比較することが可能になります。
1倍より小さくなれば割安、2倍より大きくなれば割高と判断されます。
成長率とはさまざまな指標を指すことがあります。
しかし手軽に比べる場合は経常利益成長率を比べるといいです。
3.株価純資産倍率(PBR)
PBRは 株価 / 1株あたりの純資産 で求められます。
1倍より小さければ割安と判断されます。
PBRは株価が1株当たりの純資産の何倍かということを表しています。
株価が企業が純粋にもっている価値に対して割安かどうかを知ることができます。
これらの指標については絶対的なものではありません。
PERが低くて割安だからといって保有に値するものであることはありません。
総合的に判断して保有するようにしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ウォーレン・バフェットはもっとも有名なバリュー株投資家です。
成長の著しいバリュー株で資産をつくることはもちろんできますが、
安定しているバリュー株も資産を築くことは可能です。
資産形成はやり方を間違えなければ、
大きく成功することはなくても必ず失敗することはありません。
時間をかけてでも成功を掴みましょう。
紹介したバークシャーハサウェイに1946年の時点で
10万円を投資していれば2700倍になっています。
このように正しい方法で投資することが大切なのです。
読んでいただきありがとうございました。