株式の指標~PER・PBR・EPS・BPS・ROE・ROA

PER

株価を1株当たりの純利益(EPS)で割ったものです。

株価 ÷ 1株当たりの純利益(EPS)

PERが小さいほど割安と判断されます。

一般的な企業はPERは15~20倍とされています。

これより低いPERでは割安と判断されます。

 

PERは株価をEPSでわった値になります。

EPSは後述しますが、1株当たりの当期純利益のことです。

PERが20倍になっている企業は

EPSの20倍で株式が取引されていることになります。

言い方を変えると、この企業が株価分の利益をあげるのに20年かかるということになります。

 

PERは割安性を図るものとして使われます。

株式を買うときにPERを参考にするのはよいです。

しかしPERが低いから買うに値するわけではありません。

株式でなくても割安なものを買うのは正しい選択ではあります。

割安なものがすべて正しいのではないので注意しましょう。

 

PERの使い方としてその企業の割安性を判断する以外にも使われます。

企業間の比較にも使われます。

例えば医薬品の企業を比較しようと思います。

同業平均のPERと比べてその企業が割安かどうか判断材料になります。

また過去のと現在のPERを比較して割安かどうか判断もできます。

 

 

 

 

PBR

株価を1株当たりの純資産(BPS)でわったもので表されます。

 

PBR = 株価 ÷ 1株当たりの純資産(BPS)

PBRもPERと同様に割安性を示す指標になります。

 

PBRは1以下であるときに割安と判断されます。

PBRは株価とBPSで決まります。

そのため株価が下がるか、BPSが上がるとPBRは小さくなります。

 

PBRもPERと同様に割安性を示す指標ですが、

低くて割安になっているから投資すべき対象ということではありません。

一つの判断材料として使うようにしましょう。

 

 

 

EPS

1株当たりの純利益のことをいいます。

EPS = 当期純利益 ÷ 発行済み株式数

EPSは会社の収益性を示す指標です。

EPSは会社の規模に関係なく1株当たりの純利益を表します。

そのため大きければ大きいほど良いとされます。

EPSの使い方として、同業他社との比較で使うことができます。

他社とEPSを比較するときに会社規模に関係なく収益性をみることができます。

EPSを比較して大きい方の企業が収益性が高いと判断できます。

 

EPSは当期純利益と発行済み株式数で決まります。

そのため当期純利益を増やすか発行済み株式数を減らすかでEPSは上昇します。

当期純利益を増やし方としてはは経営で成果を出すことです。

発行済み株式数を減らすのは自社株買いがあります。

そのため純利益は減っているが、自社株買いでEPSがあがっている場合があります。

この時には業績を詳しく見てEPSの判断をする必要があります。

 

 

BPS

1株当たりの純資産を示します。

BPS = 純資産額 ÷ 発行済み株式数

BPSは安定性がわかります。

BPSが大きいほど会社の規模に関係なく純資産が多いことを示します。

BPSは株価と比較して割安性をみることもできます。

株価が1000円、BPSが1200円の企業があったとします。

この企業は割安といえます。

なぜ割安と判断できるかというとお金が入った財布を考えてみましょう。

1000円の財布(株価)の中に1200円(BPS)が入っているとします。

この財布が1000円で売っているとすると、みなさん欲しがると思います。

1000円だしたのに1200円の価値があるからです。

このようにBPS>株価というので割安と判断できます。

 

ROE

経常利益額に対する自己資本額の割合を示す指標です。

企業が自己資本を運用してどれだけ効率よく利益をだしたかをみることができます。

ROEが高い企業は収益性が高いと判断できます。

 

ROE = 1株当たりの純利益 ÷ 1株当たりの株主資本

 

ROEは一般的には10%以上だと優秀な企業とされます。

投資は収益を生み出す企業にお金が集まります。

ROEを見ることで企業がどれだけ効率よい経営をしているかみることができます。

資本が多ければ色々なことができます。しかし資本は有限です。

資本が有限なら少ない資本で大きな利益を上げている方がよいです。

その効率の良さで資本が大きくなればさらに大きな利益を出すことができるのです。

 

 

ROA

総資産額に対して当期純資産の割合から求めることができます

ROA = 当期純利益 ÷ 総資産額

総合的な立場から収益性を判断するために使われます。

ROEが純資産と株主資本の関係性でした。

ROAは純利益と総資産の関係性です。

株主資本も含めたすべての資産からどれだけの純利益を出しているかをみるために使います。

 

ROAは5%以上で優良企業とされます。

1~2%が一般的とされます。

 

ROAは純利益と総資産できまります。

純利益を増やすor総資産を減らすことでROAは上昇します。

資産を減らすというとよくないような印象を受けるかと思います。

会計のお話になりますが、資産とはお金だけではありません。

  • 使われていない土地や建物
  • 不要な在庫
  • 回収できない売掛金(売れたけど入金されていない状態)

このような場合も資産と計上されています。

一言で言えば無駄になっている部分です。

この無駄を改善することで総資産としては減りますが、無駄な出費の部分が減ることになります。

ROAをみることで経営状況をみることができます。

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

さまざまな指標がありますが、万能なものはありません。

色々な指標を複合的に見ることが必要です。

また色々な指標がたくさんあって最初は何を見たらいいかわからないかもしれません。

わからないならまずは一つの指標に絞って企業を見てみることもいいです。

最初から全部はわからないものです。

時間をかけてわかっていきます。

時間の力を身につけて少しずつでも学んでいきましょう。

読んでいただきありがとうございました。

 

Follow me!

  • X

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA