インデックス投資とは~投資の神様も認める投資手法~
はじめに
みなさんはインデックス投資についてご存じでしょうか。
コロナショックによって投資を始めた人が多くなっています。
SBI証券では預り金が20兆円を超えました。
この記事では好調な相場、20代、30代の新規参入が要因に挙げています。
それほど投資が若い世代にも広がってきているということです。
そこで新たに投資を始める人のためにもインデックス投資を一から説明してみたいと思います。
読んでいただければさいわいです。
インデックス投資とは
インデックス投資とはある株価指数に連動するように取引される投資商品に投資することです。
一言でいうとシンプルですが、わからない言葉もあると思うので一つずつ見ていきましょう。
株価指数とは決められた計算方法で算出された数字になります。
ニュースでS&P500やNASDAQ、東証株価指数などを聞いたことがあるでしょうか。
それが株価指数のことを指しています。
S&P500を具体例にしてみてみましょう。
S&P500はアメリカの上場企業の代表500社を選出し、その500社の株価に時価総額加重平均で算出された指数になります。
時価総額加重平均とは時価総額が大きい企業ほどその割合の中で多く占めるように計算されたものです。
AppleやGoogleをはじめとするGAFAMなどのハイテク企業は時価総額は2兆ドルなどになっていたりします。
逆に数百億ドルの企業もあります。
これだけ差があるのに、ただ企業数で割るだけの平均ではGAFAMの偏りが出てしまいます。
そのために時価総額加重平均が利用されています。
今回はS&P500についてが本質ではないため省略します。
知りたい方のためにまた詳しく記事にしてみます。
各国の証券取引所などでこのような株価指数がたくさんあります。
インデックス投資とはこの株価指数を利用するのです。
株価指数が上昇すればインデックス投資は利益を出します。
株価指数が下降すればインデックス投資は損失を出します。
インデックス投資聞くと難しそうに聞こえますが、難しいものではありません。
S&P500でいえば、企業500社全体の株価を見ています。
つまり500社の株価をみているのと同じと言えます。
- 個別株としてAppleなどの単一の企業の株価を見ていること
- インデックス投資としてS&P500を見ていること
これらは違うようで同じことをしているのです。
S&P500はAppleも含んでいます。
よく言われる例えとしてインデックス投資とは『お弁当の詰め合わせ』と言われます。
S&P500がお弁当全体、Appleなどがおかずの一つということです。
時価総額加重平均の話を合わせれば、時価総額が大きい企業がおかずの量が多いというイメージすればいいでしょう。
インデックス投資はこの弁当の値段がどのように変化するかをみると考えればいいでしょう。
なぜインデックス投資がいいのか
なぜインデックス投資がいいといわれるのでしょうか。
投資の神様とも言われるウォーレン・バフェットは
私のアドバイスはこの上なくシンプルだ。
現金の10%を米国の短期国債に、残る90%を超低コストのS&P500のインデックスファンドに投資しなさい。
この方針なら長期にわたって良い成績を上げられると思う。
このように言っています。
個別株投資でたくさんの利益をあげたバフェットですが、妻にはインデックス投資を勧めています。
それほどインデックス投資にはメリットがあるということなのです。
インデックス投資がなぜ良いと言われるのか見ていきましょう。
- コストが低い
- 長期的に成長してきた歴史がある
- 分散が効いている
コストが低い
インデックス投資とは基本的にコストが低いです。
インデックス投資をパッシブ投資と言ったりします。
パッシブ投資の反対にアクティブ投資・アクティブファンドと言ったりします。
アクティブファンドは指数に上回る成績を目指します。
つまり定期的に銘柄の入れ替えなどを人の手で行われます。
人の手がかかる分コストがかかります。
そのコストが手数料として上乗せされて取引されるのです。
ファンドとは投資信託(会社)のことになります。
投資信託とは資金を集めて、まとめて専門家によって運用してもらうというものです。
その点インデックス投資では手数料が低く抑えられています。
これは指数に連動するように取引されるためです。
指数という目標に合わせるように手入れすればいいのです。
そのためにコストが安く押さえられ手数料が低くなります。
この手数料が大切です。
手数料は低ければ低いほどいいです。
例えば5%の利益があがるインデックスファンド、アクティブファンドがあるとします。
- アクティブファンドの手数料は2%
- インデックスファンドの手数料は0.05%
このように設定してみましょう。
仮に100万円投資した場合、利益は5万円になります。
アクティブファンドは手数料として2万円をひきます。
インデックスファンドは手数料として500円をひきます。
そのため利益の残りは
アクティブファンド 3万円
インデックスファンド 4万9500円
2万円近くの差が生まれました。
長期投資をしている場合は金額も大きくなっていきます。
そうなれば差し引きされる金額も大きくなります。
手数料の違いによって手元に残る金額が大きく差が出るようになるのです。
長期的に成長してきた歴史がある
これはアメリカでのお話です。
アメリカの株式市場は長期的に右肩上がりで成長してきました。
何度か暴落を経験していますが、いずれも上昇しています。
アメリカの株式は持っていれば成長の恩恵を受け取れます。
アメリカだけで全世界でみても経済は成長しています。
アフリカや東南アジアは後進国である国が多くありました。
今ではそれらの国が成長を始めています。
- 資本
- 人口
- 技術
これらの蓄積がおきるため生産・消費が活発になります。
そのために世界的に見て成長がみられるのです。
長期的にみて成長をしてきたものに投資をして恩恵を受けるものを選べばいいのです。
分散が効いている
S&P500を例にしてみます。
S&P500のインデックス(ファンド)に投資することはS&P500にある500社に投資しているのと同じことになります。
なぜなら株価の(時価総額加重)平均であるため、企業全体の様子をみることができます。
S&P500が上昇するということは市場が好調であることを示します。
逆にS&P500が下降すれば市場は不況であることを示しています。
S&P500に投資するだけで500社に投資できるのです。
これは分散が効いていると言います。
投資の格言として
卵を一つのかごに盛るな
という格言があります。
卵をひとつのかごに持っていると、かごを落とした時に全て割れてしまいます。
かごを分けて卵を保管していれば、一つ落ちてかごの卵が割れたとしても、他のかごの卵は割れません。
分散させておくことでリスクを分散できるのです。
個別株で分散させようとするとたくさんの株式に目を通す必要があります。
たくさんの資金も必要になり、管理が大変になっていきます。
S&P500に投資する場合は気にするのは株価指数の動きだけです。
投資を行うときに行動をシンプルにできるのです。
おすすめのインデックス投資先
ここまででなぜインデックス投資がいいのかを見てきました。
おすすめのインデックス投資先をみてみましょう。
- 全世界株式インデックスファンド
- S&P500インデックスファンド
このふたつを買っておけばいいでしょう。
今回は楽天証券・SBI証券で購入できるインデックスファンドをご紹介します。
全世界株式インデックスファンド
SBI:SBI・全世界株式インデックス・ファンド
楽天:eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)
このふたつがいいでしょう。
全世界の経済は長期的にみて成長していっています。
その世界全体での成長をつかむために全世界株式に投資するのです。
手数料は0.1%程度で小さく抑えることができます。
S&P500インデックスファンド
SBI:SBI・V・S&P500 インデックスファンド
楽天:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
S&P500インデックスはアメリカの上場企業の代表500社による株価指数でした。
株価全体に投資できることがメリットになります。
経費率は0.09%程度と全世界株式よりも低く抑えられています
インデックスファンドとはお弁当の詰め合わせパックです。
どの企業(おかず)が成長するのか考えなくてもよくなります。
今回は全世界株式とS&P500の2つをあげました。
おすすめできるものではありますが、投資の成績を保証するわけではありません。
十分リスクを理解したうえで、最後には自己責任でおねがいします。
まとめ
いかがだったでしょうか。
インデックスファンドを一からまとめてみました。
インデックス投資は資産形成の最適解の一つになります。
優良な企業に広くまとめて簡単にできるのが大きなメリットです。
あなたの資産形成の大きな柱となります。
参考にしてみてください。
読んで頂きありがとうございます