「急いでお金持ちになってはいけない」ウォーレン・バフェットの教え

 はじめに

投資の世界を勉強し始めると必ず出てくるのにウォーレン・バフェットがあります。

 

ウォーレン・バフェットはバークシャーハサウェイのCEOです。

彼は最も成功した株式投資家の一人です。

投資成績は55年間で275万%以上の増加率を叩きだしています。

同時期の米国株式市場では約2万%の増加率です。

およそ140倍以上の成績です。

投資をやっている人なら誰もが憧れる成績です。

 

 

 

 

急いでお金持ちになってはいけない

投資をすることでリターンを得ようとする際にリスクと無縁ではいられません。

そんな世界でバフェットは80年近くも投資を行って、毎年着実な成果を挙げています。

バフェットの投資原則は

一つ目は「損をしないこと」

二つ目は「一つ目の原則を決して忘れないこと」

 

そのうえで、短期間で急いで金持ちになろうとするのではなく、

「Get rich, Stay rich(豊かになり、その後も長期間豊かであり続けること)」

(『ウォーレン・バフェット 華麗なる流儀』)を信条としています。

ウォーレン・バフェット華麗なる流儀―現代版「カサンドラ」の運命を変えた日

 

 

 

by ヨメレバ

 

ゆっくりお金持ちになりたい人はいない

Amazonの元CEOのジェフ・ベゾス氏はバフェットの投資戦略に感銘を受けこのような質問をしました。

「何でみんなはあなたの戦略の真似をしないのですか」

 

バフェットはこのように答えました。

誰もゆっくりお金持ちになりたい人はいないよ

誰もがお金持ちになりたいと思っています。

それは手元にお金がないためです。

すぐにお金がほしいためにみんな急いでお金持ちになろうとします。

 

今の投資方法で言えばレバレッジETFがあげられるかと思います。

特定の指数の3倍の値動きになるように設定されているETFです。

投資をやっていれば下落・暴落は必ず訪れます。

 

直近で言えば2022年から10%近くのマイナスの調整を受けています。

S&P500で10%近くの下落ということは単純にレバレッジETFでは30%近い下落となります。

100万円投資していたとすれば資産は30万円のマイナスとなります。

 

2021年のコロナショックでは約30%の下落であるため、90%近くの資産が吹き飛ぶことになります。

 

確かにレバレッジETFは魅力的な投資対象ですが、その分リスクが伴います。

うまく爆益を挙げている人の裏には爆損をあげている投資家もいます。

あなたの投資スタイルはなんでしょうか。

もう一度考えてみるといいでしょう。

 

投資を勉強していれば、暴落が来ることは知っているはずです。

学んだはずなのに、ガチホールドすると決めていたはずなのに、実際に目の当たりにすると同じようには動けません。

コロナショックのような暴落で資産が半分になって退場してしまうとします。

ここでバフェットの言葉を送るとすると

「本当に頭のいい人たちが、これまでに何人も痛い目に遭いながら学んできたことがあります。

それは、目を見張るような数字がずらりと並んでいても、

最後にゼロをかければゼロになってしまうということです」

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                          (『バフェットの投資原則』)

 

 

 

企業価値が目で見える分野と安全域

株式投資に限らず資産を買う場合に考えるのがリスクとリターンです。

リスク分散の方法としては分散投資があります。

バフェットはたくさんの企業の株式を保有していますが、集中投資でお金を増やしてきました。

バフェット率いるバークシャー・ハサウェイはAppleがポートフォリオの40%近くを占めています。

またバークシャー・ハサウェイの保有上位5銘柄だけで81%を保有しています。

分散投資が大切と言われていますが、資産を増やすためには集中投資が必要なのです。

 

リスクと上手に付き合ううえで欠かせないのが「安全域」の考え方です。

安全域というのは、「現在の株価と企業の本質的価値との差額の領域」のことです。

安全域の考案者はグレアムです。グレアムは、バフェットの師匠でもあります。

短期的には株価は低迷するものもあります。それは企業の本質的価値が傷ついているわけでもない時です。

短期的に株価が下がっていて、長期的に見れば本来の価値を示す株式に投資する方法をバリュー株投資といいます。

 

バフェットは常に安全域を意識しています。

株価は企業の関係ないところで株価が下がったりします。

株価が常に企業の状態を反映しているわけではありません。

過大評価・過小評価されているとき両方があります。

 

バフェットは企業の価値は高いにも関わらず株価が低迷している企業に投資をします。

最近はゲーム開発会社のアクティビジョン・ブリザード(ATVI)を10億ドル分購入しました。

 

コール・オブ・デューティーやグランド・セフト・オートを販売しています。

2021年は巣篭もり需要で営業利益が前年同期比162%と大きく成長しました。

経済活動再開と巣篭もり需要の反動により前年同期比19%と失速しました。

またゲームの新作も評論家に酷評され、販売も低迷しています。

この要因としてリモートワークが挙げられていますが、今後オフィスワークに戻ることを考えれば損失は一時的ともとれます。

 

株価は一時104ドルでしたが46%減の56ドルになっています。

しかしマイクロソフトが買収を発表したことで80ドルになっており株価は回復しております。

今後も成長が期待できる一方で56ドルで購入して既に80ドルになっているということは

 

「安全域」を知る方法として様々な方法があります。

テクニカル分析・ファンダメンタル分析など方法は様々です。

自分なりの安全域を調べる方法を持つことが大切です。

 

 

まとめ

バフェットの投資の考え方をみていきました。

  • 急いでお金持ちになってはいけない
  • 企業価値が目で見える分野と安全域

二つについてまとめてみました。

 

急いでお金持ちになりたい人はすぐにお金を減らすリスクを持っています。

急がなければお金は確実に増やすことができます。

バブル時・暴落時・レンジ相場でどのような時にも勉強を続けることが大切です。

 

バフェットは企業価値は下がっていないのに株価が下がっている株式に投資するバリュー株投資で資産を大きくしています。

バフェットのように企業を分析して企業の価値を目に見える形にすることで安全を確かめて投資ができます。

これも急いで身に付くものではありません。

しかしやればある程度のところまでは到達できます。

少しづつでもやり続けましょう。

 

今回は読んでいただきありがとうございました。

今後もよろしくお願いします。

 

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